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『奇皇后』終了所感に代えてPart3です!!

[放映終了「奇皇后」③]悪役熱戦、およぼした存在感は主演より光った (TVREPORT)


権力争いをする時代劇では誰かは生き残り、誰かは死ななければならない。一般的には善良な者が最後の主人公となり、彼を苦しめた人々は残酷な最後を迎える。去る29日に放送終了となった「奇皇后」は元国に貢女として連れて来られた高麗人キ·スンニャン(ハ·ジウォン)が皇后の座に上る過程を描いたドラマだ。この過程でスンニャンを苦しめる悪の勢力は多かった。彼らはみんな悲運の最後を迎えたが、存在感だけは別格であった。特に揃って抜群の演技とカリスマ性を披露し、好評を得た。演技熱戦を展開した「奇皇后」の悪役をここで再びチェックしてみよう。

# 裏切りの象徴、皇太后役のキム·ソヒョン&コルタ役のチョ・ジェユン

◆ 皇太后のカリスマ性、キム·ソヒョン:女優キム·ソヒョン。未だ「ミン·ソヒ!」を叫んでいたシン·エリ(「妻の誘惑」での役名)を思い出すなら残念だ。これからは「皇上!」とカリスマ性溢れる声で叫ぶ彼女の声が先に浮かぶはずだ。「奇皇后」で皇太后役を務めたキム·ソヒョンは最高のカリスマ性を誇る女優に浮上した。

劇中で皇太后は元国の最高権力を手にしようと思っていた人物だ。彼女は甥のタファン(チ·チャンウク)を背後で操り、彼を皇帝に上らせた。また大丞相ヨンチョル(チョン·グッカン)一家を没落させたスンニャンに好意的に接するも、スンニャンが皇后の座への野心を見せると「高麗人には絶対にこの国を託せない」とスンニャンと対立した。

太后にとって元国はすべてであり、自尊心であった。ここまで真っ直ぐに信念を貫く皇太后の姿をキム·ソヒョンはカリスマ性溢れる演技で表現した。キム·ソヒョンは死ぬ瞬間まで気品を失わなかった。すべてを失った皇太后は自殺を選び「私は死んでもこの皇宮の幽霊になる」と叫んだ。最後の瞬間まで名演技を披露した皇太后キム·ソヒョンは深い印象を与えた。

◆ 二つの顔を持つコルタ、チョ·ジェユン:「奇皇后」のコルタは隙を狙った最強の悪役であり、どんでん返しのあるキャラクターであった。コルタはタファンの傍を守る宦官であった。タファンとコルタの少し間抜けでキュートな姿は視聴者を和ませた。しかし、劇が後半に向かうにつれ、コルタがメバク商団の首領であるというどんでん返しが公開された。最終話でこのような衝撃的な事実を知ったタファンは衝撃を受けた。にもかかわらず、コルタは「私は裏切ったことなどありません。皇帝は一度も私の主であったことはなかったです。私の主はお金、それだけです」と開き直った。結局コルタはタファンによって息をひきとった。

コルタ役のチョ·ジェユンは対照的な二つのキャラクターを完全に別人のように演じきり、ゾッとする雰囲気を与えた。特に放送終了を迎え、どんでん返しの象徴となった彼は劇をリードする主人公として大活躍した。

# 大丞相のカリスマ性、ヨンチョル役のチョン·グッカン&ペガン役のキム·ヨンホ

◆ 見ているだけで怖いヨンチョル、チョン·グッカン:俳優チョン·グッカンは「奇皇后」を通じて最高のシーンスティラー(※)に浮上した。チョン·グッカンは3月11日に韓国で放送された第37話で死ぬことで降板となったが、ほとんどの視聴者はまだ彼のことを覚えている。チョン·グッカンは劇中で登場するだけで人々をゾッとさせた。特有の音楽とともに登場する彼は鋭い眼差しの演技で人々を圧倒した。実際に過去高麗時代にはこのような人物が実在していたのではないかと思うほどだった。

チョン·グッカンの演技は最後の瞬間に特に輝いた。ヨンチョルは「奇氏の女を遠ざけろ」とスンニャンを呪いながら目を閉じた。最初から最後まで手に汗を握らせるカリスマ性を披露したチョン·グッカンの演技に視聴者の好評が続いた。

◆ 将軍のカリスマ性、ペガン役のキム·ヨンホ:キム·ヨンホが演じたペガンはヨンチョルに続き大丞相に上った人物だ。ペガンは粛清が続く恐怖政治を行った。よって民心は動揺し、これを見ていられなかったタルタル(チン·イハン)は叔父のペガンを殺した。外見からワイルドで力強いキム·ヨンホはペガン役を務め、自身の魅力を思う存分見せつけた。

# 恐ろしい皇后たち、タナシリ役のペク·ジニ&バヤンフトゥグ役のイム·ジュウン

◆ 悪女な皇后タナシリ役のペク·ジニ:善良な印象のペク·ジニは「奇皇后」で自身初の悪役に挑戦した。序盤にはぎこちないという評価を聞いたペク·ジニは、自らも「演技の未熟さが目立つのではないか心配していた」と打ち明けた。しかし、ペク·ジニの演技は話が進むにつれその美貌とともにどんどん進化していった。

ペク·ジニが務めたタナシリは憎らしいも嫌いにはなれない悪役であった。タファンの愛を求めるも、タファンから目を背けられ、残酷な悪行まで犯すためだ。感情の演技が優れたペク·ジニは悪女タナシリの行動にその正当性を与えた。「奇皇后」で演技力を認められたペク·ジニは次回作の「トライアングル」で主演にキャスティングされ、その人気は高まる一方だ。

サイコパスな皇后バヤンフトゥグ役のイム·ジュウン:タナシリが死を迎え、劇から降板すると、新しい皇后としてバヤンフトゥグが登場した。バヤンフトゥグは二つの顔を持つ女性であった。彼女はタファンと皇太后の前では優しいふりをするも、実は腹黒い人物であった。このバヤンフトゥグ役を演じたのは女優イム·ジュウンだ。イム·ジュウンは特別出演という形ではあったが、強烈なサイコパスの演技を披露し、深い印象を残した。

# 高麗の大敵、タンギセ役のキム·ジョンヒョン&ヨム·ビョンス役のチョン·ウンイン

◆妙な魅力を持つタンギセ役のキム·ジョンヒョン:タンギセは劇の序盤、残酷な悪役として深い印象を与えた。貢女たちを高麗から連れてくる役目を果たしていたタンギセはスンニャンを強奪しようともした。キム·ジョンヒョンは端正なその外見とは対照的な質の悪い悪役を務め、ギャップのある魅力を誇示した。「妙に惹かれる」という視聴者も多かった。しかし、宮中での暗闘が始まってタンギセの存在感は薄くなり、視聴者の関心も半減した。最後まで悪行を繰り返したタンギセは結局タファンによって死を迎えた。

◆ 時代の悪役ヨム·ビョンス役のチョン·ウンイン:チョン·ウンインが演じたヨム·ビョンスはお金に目が眩んで母国高麗を裏切り、元国に付いた人物だ。時代が作った悪人である彼は自身の罪に気付いていなかった。ヨム·ビョンスは「私の罪?それは運があまりにもなかったことだ。よりによってこの高麗みたいな情けない国で生まれたことが罪だ」「他に罪があるなら教えてほしい。私が一体どんな死んでも良い罪を犯したのか」という最後の叫びを残し、人々に投石され死を迎えた。SBS「君の声が聞こえる」のミン·ジュングク役に続き、ヨム·ビョンス役まで卑劣な演技をリアルに演じたチョン·ウンインは“悪役専門の俳優”としてその位置を確固たるものにした。

 

※シーンスティラー(シーン泥棒)とは助演でありながらも出演シーンをものにする俳優のこと

 

今回はジウォンさんの敵役としての悪役にスポットライトが当てられてます。

 

確かに皇太后役のキム·ソヒョンさんとタナシリ役のペク·ジニさんは憎たらしかったです。

 

ペク·ジニさんは回を重ねるごとに演技が上手くなりましたが、ジウォンさんの影響が大きかったんじゃないでしょうかね。

 

対してキム·ソヒョンさんは最初から存在感がありました。

 

それとヨンチョル役のチョン·グッカンさんはとってもカリスマ性がありましたね。

 

この方とは「キング~Two Hearts」でも共演されてますよね。北の委員長役でした。

 

ペガン役のキム·ヨンホさんは何気に鎧姿にしびれた女性が多かったような…。

 

あとはここには登場しなかったヨンビス役のユ·イニョンさんも適役で良かったですよね。

 

そんな事を思い出すとやっぱりドラマは終わったんだなと思いますね。

 

またこれから衛星劇場で中盤から追っかけますが、字幕でより内容が分かる筈なので楽しみです。

 

拙い翻訳記事とコメントにお付き合い下さった皆様、ありがとうございました。

 

また次のドラマでジウォンさんにお会い出来るのを楽しみにしましょう!!

 

それでは。

 

kazySUS